佐古田氏から電話。
久々に仕事か?!
佐古田氏と面接。いきなり採用!!
なんか、あっけない
代々木上原駅で奈々に会った。相変わらずだ。
朝、JOHNとかいうやつからメールが来た。
なぜだか気になる。
これから仕事をする仲間と会う。
午前中に一通りの挨拶や顔合わせを
済ませた。仕事は「アンゴルモア」と
いうゲームソフトの制作だ。
今まで制作に携わっていた人間達と
俺と同様に補充要員として
入ってきた人間がいる。
グラフィックスの山村さんは相当有名な人らしい。
プログラマーの乱橋さんと、あと、あの眼鏡をかけた人(名前、なんだったっけ)は
なんだかしょぼそうだ。
ルナティクスのメンバーにも会った。
なんだか嫌そうなやつらだ。
夜、メンバーと飲み会。
乱橋さんの荒れようにびっくり。
財布を隠されて、えらい迷惑だった。
ルナティクスとの会合。決裂。
別々に制作を進める。
年末までにクオリティの高いゲームを一から仕上げなければならない。
かなり大変だ。気合を入れて仕事をしよう。
俺たちのチームを「スパイラルゲームズ (Spiral Games)」
と名づけた。 乱橋さんが作った非公式HP
アンゴルモアに関する資料を集める。
恐怖の大王か。古くからいろんな説があるみたいだ。
いったい、何のことなんだろう。
アンゴルモアとは、
ノストラダムスの滅亡予言の一説で、
一般には、地球を滅亡させるという
恐怖の大王と同じ意味だとされている。
俺達は、その恐怖の大王を題材として、
ゲームを作るってわけだ。
確かにゲームのネタにはピッタリだろうぜ。
アンゴルモア…恐怖の大王か。
そんなものは存在しないのだろうが…
もし、存在するとなると、
いったい何なのだろうか。
予言と預言は意味が異なる。
予言は一般的に使われる未来の予言のこと、
預言はそこまで限定された意味はなく、
神託を語り綴ったもののようだ。
ノストラダムスは預言詩を書いたつもりが、
後世の人々に予言だと思われた?
制作に多くの困難や不安はあるだろう。
だが、その時の俺はかつてない意欲に満ちていた。
自分がクリエイターとしての生きる術を見つけ、
そして、信頼できる仲間を得たのだと思った…。
今振り返れば、この時からの1ヶ月が、
俺の人生の中でも、もっとも
充足していた時間だった。