千里の棋譜(せんりのきふ) 企画概要
■概要
将棋(将棋棋士・将棋界)を主題、舞台にしたミステリ要素のあるアドベンチャーゲームです。将棋の普及を目的として、将棋を知らない層でも自然に遊んで、将棋に興味を持ってもらうものとする一方で、将棋の強い人ならばより楽しめる仕掛けを施します。また、棋界をリアルに描写し、将棋関係者の方々がプレーしても面白いと思うものを目指します。
■ターゲット層
・将棋系の漫画は青年誌での発表が多く、大人向け作品が多い印象ですが、本企画では、老若男女全般に広く受け入れられる物語およびキャラクタとし、特に将棋に興味ない人や女性でもやってみたいと思わせる内容を目指します。
・囲碁漫画の『ヒカルの碁』のような位置づけを想定しますが(キャラや物語の一般性、広い対象層)、ただ、それよりはやや大人向けでミステリ色は強くなります。
・今回はミステリですが、殺人事件など重大な犯罪は起こらない明るめの物語とします。
・対象端末はiPhone、Androidの各スマホ、iPadなどタブレット端末、PC です。
■「将棋クエスト」と連携
人気上昇中の将棋対局アプリ「将棋クエスト」と連携。物語中で将棋の対局場面があった場合に将棋クエストを起動して、コードを入力することで、実際にその対局ができるという趣向を用意します。
将棋クエストからも将棋ミステリへの告知を行って、相互にユーザーを共有します。また、将棋初心者は対局に勝たなくても進められる一方で、対局して勝った人には台詞が増えるなど、上級者初心者の双方に配慮した仕様にします。(将棋クエスト
Android版/iOS版)
※一般性の高い物語
プレイヤーが動かす主人公は23歳の女性記者であり、将棋初心者。物語を通じて、少しずつ将棋や棋士のことを知っていくので、初心者層にも感情移入しやすい設定です。
主人公:歩未
※将棋が知らない人でも進める
物語中には将棋の専門用語(戦法など)や詰将棋を解くことによる暗号解読といった、将棋を知る人向けの部分もありますが、主人公には同行する奨励会の友人がいる設定で、分からない用語や問題がある場合はゲーム中でその友人に聞くことで、物語を進めることができます。その過程で、将棋の知識や興味も深まることを想定しています。
一方で、将棋をよく知る方は自分自身で詰将棋の暗号等を解いたり、対局アプリ(将棋クエスト)で勝利することで物語を進めるなど、強い人なりの楽しみがあります。
歩未の友人:長野奨励会三段。
※将棋の総合情報アプリとして長く使われるものに
後からシナリオを追加できるので、例えば、将棋系イベントの告知にも利用できますし、単発の将棋教室的なシナリオを新たに追加する等も可能です。連載漫画のように更新を続けることで、ユーザーに長く楽しんでもらえるものを目指します。
※制作チームChild-Dream 既存作の高い評価とユーザー層
1997年以来制作活動を続け、昔から多くのファン層が存在します。代表作アドベンチャーゲーム『人形の傷跡』は物語性が評価され、ユーザーレビューが異例の高評価となり、15万ダウンロードを突破しました。
・奨励会
奨励会とはプロ棋士になるための養成機関でその中で四段に昇段した者のみがプロを許される。本企画では、長野、雪村香蓮が奨励会三段であり、特に長野は年齢制限が迫る中で戦っている。
・大名人の継承
江戸時代の家元制度の時代から名人位は受け継がれており、近代に入ってから、
今のような実力制となった。四半世紀ごとに下記の大名人が生まれている。
本村名人 → 泰山名人 → 横峰名人(現会長) → 翔田名人(現名人)
※長野 圭(ちょうの・けい) 奨励会三段 24歳
プロを育成する奨励会所属。プロは四段からなのでまだプロ棋士ではなく、年齢制限を意識しながら苦戦する日々。歩未の幼馴染で彼女の調査に同行、将棋の知識面などでサポート。おっとりした性格で勝負師向きではないと自覚している。
※永峰(ながみね) 将棋連盟会長 59歳
将棋連盟会長。かつては名棋士も今は引退して会長の座につく。彼の別宅で強盗事件が発生する。全編を通して、物分かりがよく懐の深さを見せる一方で、何かを隠していることが多い。
※高橋道雄九段
主人公たちに将棋界の知識を教えてくれる重鎮の棋士。
高橋先生に許可をいただき、特別主演していただきました。
※翔田(しょうだ) 名人 33歳
将棋界のトップ棋士かつスター。コンピュータとの戦いに参戦することを要求され、動向が注目される矢先、行方をくらます。覇者でありながらも、柔和だが、つかみようがなく他者に計り知れない不思議な側面もある。
※森方(もりかた)九段 35歳
翔田名人の最大のライバル。プライドが高く、自分にも他人にも厳しい。長野の師匠。