『ANGEL WHISPER』24年ぶりにリメイクされる理由

2023年9月28日発売
ANGEL WHISPER
あるゲーム作家が遺したサスペンスアドベンチャー
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【なぜ、今リメイクするのか?】
製作者:宮下 英尚より

『ANGEL WHISPER』は1998年に製作したゲームです。当時はインターネット黎明期で、まだアナロ
グ回線やISDNが主流で、現在のスマホやSNSはもちろん、Steamや家庭用ゲーム機でのダウン
ロード販売はほとんどない時代でした。

そんな時代に、『ANGEL WHISPER』は個人で制作して、PCでダウンロード販売しました。このゲー
ムでは、リアルな掲示板を使った謎解きや、実際に存在する記者の協力を得て、ゲーム中の出来事
がまるで現実に起こったかのようなリアリティを表現しました。

結果として、プレイした人からは「本当に遺作なのか?この出来事は本当に起きたのではないか?」
や「ゲームをプレーし終わったが、自分は大丈夫なのか?」など、あたかも自分自身も巻き込まれて
いく臨場感に基づくコメントをたくさんいただきましたが、現実かフィクションかを明示していなかったため、ドキドキした方もいらっしゃったようです。

本作は世界中で話題になった、1999年7月のノストラダムスの世紀末預言を題材にしています。当
時私たちも「恐怖の大王」は本当に来るのか?など話題にしていましたが、結局何も起こらずに今に
至っています。今作は当時の私が「恐怖の大王」の正体として仮説を立てたものが出現します。その
正体は24年経った今の方が説得力があるかもしれません。

最初はサスペンス・ミステリ色の強い出だしで、ゲーム会社での殺人事件から始まる本作ですが、終
わりに近づくにつれSF的な色彩を帯びてきます。思想的な部分もあり、多くのプレイヤーから賛否両
論がありました。終わり方の否定的な意見もまたプレイヤーが向き合ってくれた証と考えています。

本作の家庭用ゲーム機でのリメイクは長年構想していましたが、2023年は特に急速に変わる地球
環境問題、世界の紛争、そしてChatGPTをはじめとしたAIの大流行といった背景があります。24年
前のゲームシナリオに現在を予見している描写が数多くあり、人々が現在の人類が抱える問題に対
して改めて考える機会になれればという思いもリメイクを行った理由です。

今回は原作を遺した由島の娘から、あなたへの依頼ということですが、なぜ由島が姿を消したのか、
そして彼が残したゲーム『ANGEL WHISPER』に何が込められているのか、その答えをあなたに再
び解き明かしてほしいと願っています。プレイヤー自身が巻き込まれていくサスペンスや没入感を、
あなたにもぜひ体験してほしいと思います。

そして、このゲームには、リメイクを担当した私でさえ知らないサプライズがあるようです。

ぜひゲームをプレイしながらいろいろと考察も楽しんでいただけたらと思います。

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